さぁ、生命保険会社の内勤について語ろう

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第14回_イノベーションとは何か?

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こんにちは。十返舎テックです。

ここ数年、生命保険会社の採用では“新しいことに果敢にチャレンジできる人材”が求められることが多くなりました。

 会社の歯車として働くのではなく、主体性とリーダーシップを発揮して、会社に変化をもたらすような人材を欲しております。

こんなスーパーマンみたいな人材いるのか?という疑問はありますが・・・。

生命保険業界に限らず、各産業で“イノベーション”というキーワードが多用されております。イノベーション=変革。わかるようで「具体的に言うと何なんだっ?」と思うイノベーションですが、本日はその事例を1つ紹介したいと思います。

PEY PER LAUGH

“PEY PER LAUGH”というシステムを聞いたことあるでしょうか?
2013年にスペインの劇場(日本で言う吉本新喜劇のようなコメディ娯楽施設)に導入されたシステムです。その名の通り、笑った分だけ入場料を支払うというシステムなのですが、そのシステムの誕生にはまさに『イノベーション』の名にふさわしいストーリーが存在します。

付加価値税の増税で廃業寸前に・・・

スペインの間接税には日本のような一律の消費税というものはありません。生活に必要な食料品は低率の税金が設定され、娯楽性の高い商品やサービスは高率の税金が設定されております。(日本において今後導入を予定している軽減税率も同じような発想ですね。)

2012年にスペイン政府は財政赤字を抑制すべく、娯楽性の高い商品・サービスの税率を8%から21%に引き上げる施策を打ち出しました。その影響は顕著に表れます。

今の時代、劇場に足を運ばなくてもインターネットなどで面白動画を閲覧することが出来たりと、娯楽の代替はいくらでも存在します。わざわざ高い税金払って劇場に行こうという観客は多くありません。

バルセロナにある「TeatreNeu」という劇場では増税後の観客動員数が前年比30%の大幅減少に見舞われ、廃業寸前に追い込まれる事態となってしまいました。

アイデアとテクノロジーが危機を救った

仕組み

その窮地を救ったのが“PEY PER LAUGH”です。客席の前方に専用のモニターを設置し、観客の笑った回数を自動カウント。笑い1回あたり0.3ユーロが課金され、一切笑わなかった観客は入場料を支払う必要がないというものです。

課金上限は24ユーロとなっており、大爆笑でとんでもない額が請求される心配はありません。

顧客の立場を徹底的に考えたアイデア

観客は料金が高いから劇場に行かないではなく、面白いものには多少高くても気持ちよく入場料を払うという仮説設定が実に秀逸です。この目論見は見事に当たり、ピンチをチャンスに変える救世主となりました。

また、劇場に出た後でもその余韻を楽しめるように自分の笑いをスマートフォンで確認出来たり、その様子をSNSでシェア出来たり、顧客体験高めてそれを共有する仕組みが観客たちにウケました。

新しいビジネスの開拓につながった

このシステムでは、観客がどのタイミングでどれだけ笑ったかをデータ化し集計しています。そのデータを確認すれば、面白い芸人やそうでない芸人、また、ネタの中でどこが観客の“ツボ”なのか分析することが可能で、それが新しいビジネスへとつながります。

“PEY PER LAUGH”を導入した劇場ではそれらデータを芸人側にフィードバックするサービスを開始し、芸人たちの成長を促すことにも一役買っているようです。

※日本語ではありませんが、映像をご覧いただければ概要がわかります。


PAY PER LAUGH -The CYRANOS McCANN Woldgroup Europe Barcelona Cannes Lions 2014 Winner

 

イノベーションとは何かを考える

イノベーションとは何か。

この答えの一つは既にシュンペーターという学者が1912年に『新結合』という概念を提唱しています。シュンペーター曰く、イノベーションは“既存の知”と“新しい知”の融合により引き起こされるものだそうです。

“既存の知”というのは、その人の知識や経験を指します。

“新しい知”というのは、その人がこれまで踏み込んでこなかった領域のノウハウを指します。

我々人間の認知能力には限界があり、目に見える世界や知っていることでしか物事を考えることができません。シュンペーターが言うような『新結合』を引き起こすには、新しいことに果敢に挑戦するチャレンジ精神が欠かせないことがわかります。

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生と3人のパネラーがイノベーションについてディスカッションしている動画です。00:04:00ごろから00:11:00ごろまで、入山先生がシュンペーターの『新結合』について紹介してくださってますのでご覧ください。


大企業でイノベーションを起こすには #Panasonic100th

これからの生命保険会社で働くには

これからの生命保険会社は、何かを“劇的”に変えていかなければ市場に生き残っていくことが出来ないないでしょう。多様な社会の実現や人口の減少、高齢化、長寿化、社会保障財政の悪化、貧困の拡大などなど、これまでの社会環境が大きく変化してく日本において、生命保険のビジネスモデルは限界を迎えつつあります。

これまでのように受験勉強を一生懸命頑張って、ネームバリューある大学を卒業した“だけ”の方々が将来安泰を確実なものとできる時代ではありません。

学歴ではなくその人の人間性が問われる、ある意味、今まで以上に難しいものを会社は求めているとは思いますが、そのような期待に対して、自分がどのように答えていくのかをきちんと訴えることができれば、就職活動でライバルたちを追い抜かすことが出来るでしょう。

何をどうすればいいか答えはありませんが、これからの生命保険会社は変化を楽しめる人は間違いなく楽しく仕事ができる環境だと言えると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。